トンガ王国に学ぶ献立作成例!
☆ 郷土料理は栄養バランス満点!!
トンガ王国の例より芋類やさつまいもを組み合わせた献立です。 
昔からの郷土料理は、現代の栄養学で解析してもとても優れています。
 南太平洋の島国・のトンガ大国の食習慣を例に考えて見ます。
トンガ王国の離島成人(ウイハ地区)と首都成人(コロフォオ地区〉の食事例を比べて見ます。
トンガ王国の首都では主食が安い精白小麦の流入により食物繊維の多い芋類から低食物繊維のパンへ変わり。
主菜が魚介類-有効な脂肪分(DHA,EPAなど血中のコレステロール値を下げる善玉コレステロールHDLを増やすと言われる不飽和脂肪酸が多いです。)から肉類(それもある国では食べる事が法律で禁止されている羊の脂肪分たっぷりのシピと言われるばら肉をそのある国から安く購入して脂肪分ごと大量に食べています。)へと変わりました。
 日本の戦後に似ていませんか?これがわずか数10Kmしか離れてない都会との間に起きています。これらは世界的に言えアフリカなどにもおこり日本でも近年見直される食物繊維の項で述べたように同じ日本人でもハワイに移住した日本人と日本にいる人の間にもも起きています。つまり、遺伝よりも食事、生活習慣なのです。日本においては沖縄や山梨県のくずり原村などの郷土料理は野菜をうまく多く取る長寿食として世界的にも有名です。
一日3種類の食品で一日30食以上の食品「日本の推奨食事」よりバランス食?

 トンガ王国の離島成人(ウイハ地区)は、一日中芋類と魚とココナッツの3種類しか食べないきわめて単調な食物の組み合わせで優れて健康的な生活をしている人が多いです。
 ところが首都成人(コロフォオ地区)のような都会の人々は、近年アメリカなどから精白精製した小麦や肉類が入りました。それらを多く食べるようになった為に品数は多い食事であるが栄養素のバランスが悪くなりました。そして、日本のように現代病といわれる生活習慣病が増加しています。
 日本において『一日30食以上の食品を組み合わせて食べましょう』と言われていても栄養バランスを崩す人がいます。まずは1つ1つの食品の素材や質を先に考える事が大切です。それから食品の品数をよりバランス良く組み合わせればより良いという事と思われます。
 現代の日本においては、このトンガ王国の伝統食である芋類を中心とした食習慣を見習う必要があると推察され、あらためて世界の郷土料理を見なす必要があります

20歳女性に対するトンガ王国の例により献立作成。
トンガ王国の例に献立を考えてみます。20歳女性身長160cm生活活動強度U(中等度)の献立でをつくります。
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日の食事量は、さつまいも1.4Kg・緑黄食野菜A100g・野菜B160g・いわし200g・牛乳200gと極端に少ない食品数ですが、トンガ王国の離島成人(ウイハ地区)を参考に作成してみました。
20歳女性に対するトンガ王国の例により献立充足率
次に、充足率を見てみます。
*エネルギー104%蛋白質115%とほぼ100%の充足率しています。
脂質の33%を除き、日本人に不足しがちなカルシウム190%鉄分257%と十分に充足され、その他ビタンA142%ビタミンB1 186% ビタミンB2 142% ナイアシン 172%ビタミンC 1168%と調理による損失率を換算しても十分に充足されています。
*天然の食品による摂取では過剰症の心配はありません。
好ましい栄養素バランスの献立になると推察されます。
*脂質は、現代の日本人に過剰状態であり肥満防止の食事としても有効でありえます。
:高脂血症や糖尿病などの治療食として活用している病院もあります。
:栄養バランスを崩さず、ビタミン、ミネラルが不足しないダイエット食として有効です。
:いきなりこのような献立で脂質を制限し過ぎて急激なダイエットや減量も危険と思われますが、この献立バランス例を利用して芋類を上手く摂り入れれば、脂質を上手く調整しながらおいしく解り易い献立が作れると思われます。
ここには示さなかったですがさつまいもは、自然の甘みがありそれにより塩分が少ない献立ができ高血圧や胃ガンなどの疾病予防につながります。このようにきわめて単調な食物の組み合わせで優れて栄養バランスの献立が作れます。
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