☆ どうして太るの!!基礎代謝とは!
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基礎代謝量とは目覚めている状態で生命を維持する為に必要な最小エネルギー量です。
表-1 性・年齢階層別 基礎代謝量

年齢

15〜17

18〜29

30〜49

50〜69

70以上

男性60Kg(Kcal/日)

1620

1440

1338

1290

1290

女性50Kg(Kcal/日)

1265

1180

1085

1035

1035

グラフ-1

@グラフ-1に示す様に基礎代謝は10代後半がピークに成ります。
*10代後半頃までは成長の為にたんぱく質の合成や細胞の作りかえ新陳代謝が盛んです。
*その為に熱を生産する働きのホルモン(成長ホルモンやアドレナリンなど)が多く放出されます。

Aもし20歳を過ぎてもいつまでも基礎代謝が下がらないと人間は巨人になってしまいます。

B基礎代謝が1日約300Kcal減ると、1ヶ月約1Kg 1年約12Kgの体重が増える事になります。*表-3参照

C10代後半と同じでは有りませんが、ある程度は運動により基礎代謝の年齢による低下のスピードは緩やかに出来ます。
*当然運動量も年齢と共に減ります。

D10代後半の同じ状態の維持は不可能です。
参考資料:日本人のエネルギー所要量算定の基本方針
性・年齢階層別 基礎代謝基準値(Kcal/Kg/日)下表の値に
男性体重60Kg・女性体重50Kgにて設定比較。

年齢に応じて体重の変わらない状態に設定。
表-2 性・年齢階層別 基礎代謝基準値(Kcal/Kg/日)

年齢

15〜17

18〜29

30〜49

50〜69

70以上

男性(Kcal/Kg/日)

27.0

24.0

22.3

21.5

21.5

女性(Kcal/Kg/日)

25.3

23.6

21.7

20.7

20.7


表-3 
1日当たり約300Kcalが基礎代謝の低下により脂肪として蓄積されると
   どれだけ太るか。
                *脂肪1g=9Kcal
300Kcal= 脂肪  33g×9Kcal 0.033Kg → 1日当たり
9000Kcal= 脂肪 1000g×9Kcal 1Kg →1ヶ月当たり
27000Kcal= 脂肪 3000g×9Kcal 3Kg →3ヶ月当たり
108000Kcal= 脂肪 12000g×9Kcal 12Kg → 1年当たり 
              


☆ どうして太るの!!

@20歳までは何を食べても、好きな物を食べてもスレンダーなスタイルのスリムな体格を維持できていたのに、20歳を過ぎた頃から急に太りだす原因のひとつが上記の基礎代謝の低下が一因です。
A中年になると私は、若い頃と同じ物を食べているのにどうして太ってしまうの?と疑問に思うことです。
B基礎代謝が低下するとどれだけ太るか、表-3にまとめました。

☆ 近年、欧米食より和食が良い言われます。

@基本的に和食は、野菜や魚介類を中心に多様な食材を献立の中に取り入れています。
A子供の頃から和食を中心に食べていると、20歳を過ぎ基礎代謝が低下して来た時に自然に低カロリーの野菜や魚介類を中心の献立を好んで食べるように変化出来ると言われます。

例を上げると

@子供の頃はどうして親は肉をもっと食べさせてくれないか不満に思います?
A肉と野菜の炒め物を出されても、肉ばかりつまんで食べます。
Bナス、大根など旬の新鮮な野菜を毎日食卓に出されても、あじけなく・栄養も無いカスの様で、美味しいとは思いません。
Bそれでも、仕方なく肉と野菜の炒め物の野菜も食べます。

ここで野菜の味に慣れます。

@野菜も間接的に肉と一緒に食べ、その旨みに慣れていたことが自然な味覚の教育法になります。
☆実際に野菜と動物性食品の両方の旨みが相乗効果として美味しさが数倍に上がります。
Aこうしているうちに20歳を過ぎ基礎代謝が低下して来た時に自然と野菜が美味しくなりだします。
*これは体質の変化に自然と対応をしているとも思われます。
*子供の頃、味も素っ気もないと思っていたナスや大根など野菜が美味しくなりだすのです。

魚介類料理も同じです。

@魚介類も同じで和食が良いのは、子供の頃から魚介類を多く食卓に出すからです。
A年齢と共に肉と共に多量に入ってくる
脂肪分(中性脂肪)が過剰になります。
*魚介類や植物性の油は適度ですと、体に良いです。

☆ 近年の欧米食・ファーストフードの欠点

@少し極論過ぎるかもしれませんが、近年の都会の欧米食・ファーストフードは子供の頃から肉食中心にステーキ・ハンバーガー・アイスクリームなど脂っこい食品を多量に食べ続け、20歳を過ぎても肉食が中心で同じ食品を食べつづける。
A和食の様に野菜や魚介類を中心に品数が多くなくバラエティが限られる為、変化が出来難くく、いつまでも脂っこい食品を多量に食べ続けてしまうと思われます。
*欧米の昔からの郷土料理は植物性食品が主体で、バランスが良いと言われます。
B現代の日本食も欧米食に近づき、子供の頃から肉食中心にステーキ・ハンバーガー・アイスクリームなど脂っこい食品を多量に食べ続ける傾向があります。
*これに伴い現代の日本は生活習慣病などの増加が著しいです。



表-4 年齢別脂肪の摂取所要量
脂肪の摂取所要量
1〜17歳 25%〜30%
18歳以上 20%〜25%
*18歳以上では20%〜25%に下がります。

☆ 20歳までの子供の食事に付いて。

@表-4(脂肪の摂取所要量)の様に、子供の頃は肉のような高カロリーの食品を好みます。
A子供の時は腸や味覚がまだ未発達で単純な味を好みます。
*このため子供の時は食品アレルギーなどが、多く発症します。
B肉はエネルギー効率も高く、確かに美味しく感じやすいです。
*植物性食品はエネルギーが低く、エネルギー効率が低い事もあります。
*本当は子供の頃は肉を多く食べたいと思いますけどね。
*子供はある意味、肉食動物とも言えます。

C年齢と共に多様な食材の味覚を経験して徐々に覚えて行きます。
*多少好き嫌いがあっても少しずつ慣れながら変わって行きます。
D野菜も間接的に肉と一緒に食べ、その旨みに慣れていたことに自然な味覚の教育効果が期待出来ます。
Eこれらの理由から20歳を過ぎ基礎代謝が低下して来た時に肉中心の食事から野菜や魚介類を中心に変化できることが良いと言われます。
*これも体質の変化に自然と対応をしているとも思われます。

ポイント:
☆ 子供の頃からいくら肉を好むからといっても野菜・芋・豆・きのこ・海藻など植物性の食品はしっかり食べることは必要です。素直な子供の内に野菜・芋・豆・きのこ・海藻など植物性の食品を沢山食べる事の重要性を教える事が必要です。


☆ 家族の食事について

@基本的に和食の良さを見直し、野菜や魚介類を中心に多様な食材を献立の中に取り入れています。
A家族の食卓にナスと肉の油炒めなど野菜たっぷりと肉の料理が食事に出されると、子供にはその中の肉を少し余分食べさせて、大人は肉の旨みの出た野菜を多く食べるのが良いのではないでしょうか?
B肉を食べる時は、肉の脂を落とし、肉の量の五倍以上の野菜を食べることが基本です。

参考資料

経口免疫寛容

味覚嗜好学習
生命にとって苦味は「毒」の味を意味します。通常は避けるのが普通です。
しかし、食べ物の種類が増えた方が動物の種としては、より「存続」しやすい。
生き物の知恵といえるかもしれない。


参考ホームページ

厚生省ホームページ参照
http://www1.mhlw.go.jp/shingi/s9906/s0628-1_11.html

【healthクリック】基礎代謝を上げるために筋肉を鍛える
http://www2.health.ne.jp/library/0400/w0400097.html

あなたの1日の基礎代謝量とエネルギー所要量は?
http://www2.health.ne.jp/library/0300/w0302001.html

ダイエット成功の鍵は『基礎代謝』にあり
http://www2.health.ne.jp/library/3000/w3000657.html

味方につけろ!基礎代謝
http://www2.health.ne.jp/library/3000/w3000658.html

年齢に応じた食事量...... ...
http://www.suga.gr.jp/haru/diary/words4/38.html


ためしてガッテン:過去の放送:大人の味! ピーマン大研究
http://www.nhk.or.jp/gatten/archive/2000q3/20000719.html




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